こんにちは!ゴビンチ(@Go_Vinci)です。
公開鍵は英訳すると【public key】です。
この記事のポイント
- 公開鍵暗号方式は、ビットコインのウォレット・トランザクション(送受金)にも採用されています
- 秘密鍵で暗号化したら、公開鍵でしか復号できません。
- 公開鍵で暗号化したら、秘密鍵でしか復号できません。

例えば、自分の家の鍵を世界中の人に公開したら(配ったら)、秒で泥棒に入られちゃいますよね。
ですが逆に考えると、誰でも家に鍵を掛けれるとも言えます。
そして掛けた鍵を開けるのには、家主が持つ鍵だけでしか開けれないという条件があれば、鍵を掛けてからは安全ですよね。
上記は極端な例ですが公開鍵暗号の仕組みがわかると、感の良い人ならビットコインのウォレットやアドレスの仕組みもイメージできるようになります。

暗号理論における鍵(カギ)の基本的な機能は、前回の【共通鍵暗号方式】の記事がわかりやすいですよ〜。
公開鍵暗号方式の仕組みイメージ

共通鍵暗号との違いは、鍵が2種類あることですね。それ以外の手順は一緒です。
解説
【シーン】
犬は猫が持っているデータを誰にも内容を見られずに貰いたいです。
【使うもの】秘密鍵・公開鍵
秘密鍵の機能
- データを暗号化できる
- ペアとなる公開鍵で暗号化したデータを復号できる
公開鍵の機能
- データを暗号化できる
- ペアとなる秘密鍵で暗号化したデータを復号できる
❶犬は自分の公開鍵を世間に一般公開します。
❷猫はその一般公開されている犬の公開鍵でデータを暗号化します。
その後犬に暗号データを犬に送ります。
❸犬は受信した暗号データを誰にも公開していない自分の秘密鍵で復号します。
この手順により、犬は猫が持っているデータを誰にも内容を見られずに手に入れられます。
公開鍵暗号方式のメリット・デメリット
メリット
- 書いて字のごとく、公開鍵を事前に公開できるので、暗号化の度に相手に鍵を送る必要がない
デメリット
- 鍵を2つ(秘密鍵・公開鍵)用意する手間がある
- 秘密鍵の厳重な保管が必須
ポイントのおさらい
- 公開鍵暗号方式は、ビットコインのウォレット・トランザクション(送受金)にも採用されています
- 秘密鍵で暗号化したら、公開鍵でしか復号できません。
- 公開鍵で暗号化したら、秘密鍵でしか復号できません。

現実世界に当てはめてみると、家や車の鍵は共通鍵暗号方式なんですよねー。
もし公開鍵暗号方式だったら、家を出る時は公開鍵で掛けて、入る時は秘密鍵開けるってゆー使い分けしなきゃいけなくなりますねw

次回は、鍵とビットコインアドレス生成の仕組みを説明します。