- ビットコインとアルトコインの価格がどのように算出されているか知ろう!
- 特に、(ALT/JPY)の価格がどのように決まっているのかは必須知識
- 相関性のある通貨同士で計算してるのに差額が出るのはどうして?
前回の解説では、仮想通貨の通貨ペアは基本的には3パターンがあり、それぞれの通貨ペアは(基軸通貨/決済通貨)で成り立っているという説明をしました。
では次に、仮想通貨の通貨ペア(基軸通貨/決済通貨)の価格がどのような計算で決まっているのかを見てみましょう。
価格の決まり方と計算方法を知ることは、特にアルトコインをトレードする際には必須の知識となってきます。
目次はコチラ
通貨ペアの計算方法
説明する順番は重要度順です。
- アルトコインの円建(ALT/JPY)
- アルトコインのビットコイン建(ALT/BTC)
- ビットコインの円建(BTC/JPY)
ただ、1番の(ALT/JPY)の計算が理解できれば普通に仮想通貨のトレードをするには十分なので、2番と3番は『知ってると便利』くらいで読んで貰って大丈夫です。
では早速見ていきましょう!

ALT/JPY(アルトコインの円建)計算【超重要】
まず前提として、それぞれの通貨ペアに計算しやすいように仮の価格を設定します。
- (BTC/JPY)=1,000,000JPY
- (ALT/BTC)= 0.1BTC
- (ALT/JPY)= 100,000JPY
‖
ビットコイン価格
×
アルトコインのビットコイン建価格
(ALT/JPY)=(BTC/JPY)×( ALT / BTC )
(ALT/JPY)=( BTC / JPY )×( ALT / BTC ) ↓ ↓ ↓
100,000JPY=1,000,000JPY×( 0.1BTC )
え〜っと、ついてこれていますか?
通貨ペアを分数に例えて見ると、約分ができて理解しやすくなります。
(ALT/JPY)=(BTC/JPY)×( ALT / BTC ) ↓ ↓ ↓
—— = —— × ——
JPY JPY
勘の良い方だと、この分数を見るて国内の仮想通貨取引所・販売所のアルトコインの価格基準がわかると思います。
ただ、あくまで『基準』であって価格の決まり方は取引所・販売所ごとに違うのでその点は忘れないでください。
計算例(ETH/JPY)を求める
では実際に計算してみましょう。

(BTC / JPY)×( ETH / BTC )=( ETH / JPY )
↓ ↓ ↓
992,128JPY×0.10398BTC=101,085JPY
普通に計算してみると、【101,476JPY】になるはずなのに、約【-390JPY】程の差があります。

でも計算が合わない理由がきちんとありまして、計算式は合っていますので悪しからず!
計算が合わない理由は別の記事で説明ができればとおもいます。
※ちなみに、上記3通貨ペアともkraken(取引所)が出している価格です
ALT/BTC(アルトコインのビットコイン建)計算式
では次に、(ALT/BTC)の計算方法を書いてみます。
ただ…

流れは先ほどの(ALT/JPY)と一緒なのでパパっといきます!
‖
アルトコインの円建価格
÷
ビットコインの価格
(ALT/BTC)=( ALT / JPY ) ÷ (BTC/JPY)
設定した価格を当てはめてみます。(電卓で計算してみてください)
(ALT/BTC)=( ALT / JPY ) ÷ (BTC/JPY) ↓ ↓ ↓
0.1 =( 100,000 ) ÷1,000,000
同じように分数にしてみるとわかりやすいです^^
(ALT/BTC)=( ALT / JPY ) ÷ (BTC/JPY) ↓ ↓ ↓
—— = —— ÷ ——
BTC JPY JPY
【÷】を計算するときは後ろの値をひっくり返すので…
—— = —— × ——
BTC
もうだいぶ慣れてきましたか?
計算例(ETH/BTC)を求める
では、実際に計算してみましょう。

(ETH/JPY)÷(BTC/JPY)=(ETH/BTC)
↓ ↓ ↓
101476JPY÷981,899JPY=0.103346BTC
- (ETH/JPY)=kraken
- (BTC/JPY)=bitFlyer
- (ETH/BTC)=bitFLyer
BTC/JPY(ビットコインの円建計算式
では最後に(BTC/JPY)の計算を書いて見ます。
ちなみに、なんで一番大事そうな(BTC/JPY)を最後に書く理由は…

ドル円(USD/JPY)の価格が計算に入ってくるので、そうなると(BTC・ALT・JPY・USD)の4つを見なければいけなくなります。
なので、トレードする際には逆に見ない方が良いです。
ただ、(ALT/BTC)に続き知っておくと仮想通貨の通貨ペアの理解が更に深まると思い読んでみてください。
ではまず、それぞれの通貨ペアに仮の価格を設定します。
- (USD/JPY)= 100JPY
- (BTC/USD)= 10,000USD
- (BTC/JPY)=1,000,000JPY
‖
ビットコインのドル建価格
×
ドル円の価格
(BTC/JPY)=(BTC/USD)×(USD/JPY)
(BTC/JPY)=(BTC/USD)×(USD/JPY) ↓ ↓ ↓
1,000,000= 10,000 × 100
(BTC/JPY)=(BTC/USD)×(USD/JPY) ↓ ↓ ↓
—— = —— × ——
JPY
計算例(BTC/JPY)
では実際に計算をしてみましょう。

(BTC/USD)×(USD/JPY)=(BTC/JPY)
↓ ↓ ↓
9,174USD×110.152JPY=1,010,534JPY
- BTC/USD=BITFINEX
- USD/JPY=FXCM
- BTC/JPY=bitFlyer
チャートに表示されている価格(982,000JPY)との差額は【+28,534JPY】です。
3%程の乖離ですね。
まとめ
- ビットコインとアルトコインの価格がどのように算出されているか知ろう!
- 特に、(ALT/JPY)の価格がどのように決まっているのかは必須知識
- 相関性のある通貨同士で計算してるのに差額が出るのはどうして?
計算とか面倒だな〜と思うかもしれませんが、仮想通貨のトレードをするには必須の知識ですし、小学生でもできるレベルの計算式なので覚えちゃいましょう!
ちなみに、相関性のある通貨ペアなのに計算後に差額が発生してしまう原因はまた別の機会に説明ができればと思います^^
